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上場目前ソフトバンク4G基地局からファーウェイ排除!ついにソフトバンクも対応か

米国による同盟国へのファーウェイ排除問題に進展があった。ファーウェイは携帯端末だけでなく、国内の基地局にも使用されている。現在ソフトバンクの基地局のみ使用している。

ソフトバンクがその基地局も見直すというニュース。

通信大手のソフトバンクは、現在使用している携帯電話の通信規格「4G」の基地局で、ファーウェイなどの中国製品を使用しない方向で調整していることがわかった。

ソフトバンクは、全国にある「4G」の基地局のおよそ1割で、ファーウェイなどの中国製品を使用しているよう。

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エリクソン、ノキアに変更していく

関係者によるとソフトバンクは今後数年かけこれらの製品を北欧の通信機器大手エリクソンとノキアのものに置き換えていく方向で調整しているという。

ドコモ、KDDIはファーウェイ製を採用しておらず、楽天も採用しない見通しとのこと。

ソフトバンクだけ、対応が急がれる。

エリクソンは先日ソフトバンクで大規模障害を起こしたサーバーの会社。大丈夫なのだろうかという声もある。

  

次世代5Gでも採用しない方針

次世代の通信規格「5G」でも、中国製品を採用しない方向で検討しているという。

ソフトバンクは「政府の方針に準拠する方向ですが、様々な検討をしていく」としている。

5Gへの排除も決めているのは日本だけではなく、豪州、ニュージーランド等でもすでにその動き。

5Gといえば次世代規格でさらにこれから時代が進むのにこのタイミングでの不採用。今回のこの件、今後の影響が大きい。

 

ファーウェイは通信基地局では世界首位

ファーウェイは世界170カ国・地域で事業を展開している中国を代表する企業。

主力の通信基地局では世界首位のシェアを誇る。

ファーウェイの2017年の売上高は約9兆9千億円。基地局のほかスマートフォンも18年7~9月期は出荷台数で韓国サムスン電子に次ぐ2位につけて米アップルを超えた。

日本では05年にファーウェイ・ジャパンを設立。携帯会社向けにファーウェイが「無線機」の供給をスタートさせたのは、イー・アクセスが最初であった。その後、イー・アクセスがソフトバンクに買収されるとソフトバンクとの取引となり、現在は主に1.7GHz、700MHz、3.5GHz帯でファーウェイの「無線機」が導入されている。

ソフトバンク向け「無線機」の供給ベンダーでは、エリクソンとノキアが中心で、ファーウェイはいわば新参者の立場だったが2017年に新規で割り当てられた3.5GHzや追加発注が多かった700MHz帯で確実に受注を重ねていった結果ソフトバンクの新規基地局の6割弱を獲得するまで成長。

そもそもファーウェイの持つ技術力、コスト競争力は世界的に定評があり、5G時代のトップランナーとして注目されていて、国内でも2019年3月に5G向け周波数の割り当てが行われる予定だった。

5Gがいよいよというこのタイミングでファーウェイを基地局に採用できないのは正直痛い。

 困るのは中国ではなく選択肢が絞られる日本のほうではないか。

 

さいごに

ここにきてソフトバンクは苦渋の決断を迫られることになった。

これだけ蜜月の関係をばっさりと行けるのか。かなり難しい判断の中で孫社長は沈黙を続けている。

結局、基地局の選択肢を少なくされた日本のほうが困るのか。これから5Gという次世代規格の幕開けを目前に、今後の自由競争への影響も考えられるだろう。

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