#築地市場 83年の歴史に幕 #豊洲市場 は11日にオープンhttps://t.co/sqfyZmZihk
— Twitter モーメント (@MomentsJapan) 2018年10月6日
今夜の築地市場、いつもと変わらぬ目覚めの時です。これで終わりって、信じられないね。 pic.twitter.com/K59bJsfRCC
— 豊洲市場担当記者@日刊食料新聞 (@nikkan_toyosu) 2018年10月5日
豊洲移転に伴い築地市場は本日10月6日で閉場し83年の歴史に幕を下ろした。
多く報道されている。
ところで豊洲市場の移転はすでに決まってしまったが無事に運営していけるのか?
移転でこれまで指摘されてきた問題。土壌汚染、施設の仕様、周辺道路、等課題は山積み。
どうしていくのか。
Contents
そもそもこの移転はいつから話し合われたのか
築地市場の移転や現地再整備が議論され始めたのは50年前ごろ。
1991年にはいったん現地再整備に決まったが営業を続けながらの再整備は工期と費用がかかりすぎるため工事は中断。
石原慎太郎・都知事時代の2001年に豊洲への移転に決定した。
時間はあったはず。いまさら問題が次々出て騒いでるのはちょっと遅い。
都知事 土壌問題が無害化出来てないことを謝罪
都はこれまで
・環境基準の4万3千倍のベンゼンなど高濃度汚染が広範囲で確認
・無害化された安全な状態で豊洲市場を開場すると約束
ところが
・2018年6月の地下水調査で土壌汚染対策後にもかかわらず環境基準の170倍のベンゼンが検出
小池都知事はこれをうけ800億円以上の予算を投じて土壌汚染対策したにも関わらず無害化できないことが明らかになり都議会の所信表明の冒頭で豊洲市場の「無害化の約束」が実現できていないことを謝罪。
それで築地閉めちゃって大丈夫なのか。
謝罪はいいけどどうするのか。
地上部分は安全ということで安全宣言しちゃった
専門家会議の平田座長が無害化の約束は実現できないことを認めながらも「地上部分は安全」と結論付けた。
専門家会議の追加対策工事の完了を受け小池都知事は
「豊洲市場は安全で安心して利用していただける」
と安全宣言した
工事が終わって先に進めたいんだろうけど腑に落ちない。
地上部分は大丈夫とのことだけど相手は液体、染みてきたりしないのか。
ひび割れあり、地下水も噴出、あれ?
卸売市場法に基づき農林水産大臣が2018年9月10日に認可した。
ただその認可直後9月18日、都は水産仲卸売場棟で段差5センチ、幅10メートルのひび割れが見つかって緊急点検を実施。全部で11か所でひび割れが見つかったと都議会で説明。東京都は設計当初から想定されており、安全性に問題はないとしている。
・・・
また9月23日には豊洲市場の仲卸売場棟の敷地の北側にあるマンホール(空気弁)から地下水が噴出。都は浄化する前の地下水が漏れ出たことを認めた上で「今回の一件はレアケースですし、短時間で局所的な噴出なので環境に悪影響を与えることはありません」と回答。
あれ、苦しくなってきてない・・?
施設の仕様は?
これまでの指摘はこう。
・行き来が不便
築地市場では水産卸売場と水産仲卸売場が物流の流れ通りに扇形に設計されており、徒歩でも短時間で行き来が出来た。しかし豊洲市場では、青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟の間には環状二号線があるなどして各街区が分断されている。
・築地市場と異なり、豊洲市場では上下の荷の流れが発生
エレベーターやターレー用のスロープが用意されているがかなりの台数が行き来する。早朝の時間帯に集中する。エレベーターやスロープが混雑することは容易に想像できる。
・周辺道路も渋滞
市場入口の渋滞や豊洲市場までのアクセスが不便になり時間帯によっては豊洲市場までの道路が渋滞する可能性も指摘されている。
これらまだ解決、回答が求められている課題。
課題は山積みだ。
取扱高も年々減少
築地市場の水産物と青果を合わせた取扱高(重量ベース)は2002年には約101.4万トンだったが、2017年には64.7万トンと15年間で36%減少している。水産物に限れば、63.7万トンから38.5万トンへ40%の減少(ソース:東京都中央卸売市場)
金額ベースでも下がってきている。さらに魚介類の消費量も減少。
赤字問題にも拍車をかけかねない。築地の再開発ももめて遅れた。
都の対策は急がれる。
解決を待たず、豊洲市場は10月11日に開場
その課題を待たずに10月11日に豊洲市場開場。
問題は未だに山積みで解決していない。
多くの関係者、まわりが納得していない
豊洲市場開場直前、関係者から不満噴出「朝はパニックに」 https://t.co/DCj25TLYIc
— 石井折箱店 (@ishiioribako) 2018年10月5日
💀土壌汚染の専門家が「怒って辞めていく」♥東京都の築地市場移転問題の深刻さ !? https://t.co/yMd9cOckyF / @tk_cin キャス https://t.co/JtozxTP0XL
— シカゴ (@chicago_b) 2018年9月29日
小池都知事の「正体見たり」と築地関係者が猛反発 https://t.co/rnxl2BvHj4小池百合子都知事の“変節”に、築地市場関係者や専門家らが猛反発。市場移転問題で協力的だった人たちが最近、小池知事と次々と袂を分かち、批判する側へと回っている。
— 建築エコノミスト森山 (@mori_arch_econo) 2017年9月2日
これこそが問題なのではないか。訴訟があったり再開発の企業と揉めたり。
もう少し耳を傾けて、話合って、納得は完全に無理だろうが、1つ1つを片付けていったうえで進めることが出来なかったのか。
さいごに
移転問題はいま始まったことではないし小池さんだけが準備してきたわけじゃない。
けど今回の問題は土壌汚染?施設?赤字?
ではなく「進め方」ではないか。
もちろんこれだけの大事を進めるには全ての人の言うことを聞いてられないしどこかで旗ふり役が行け!としないと進まないのはもちろん。
また指摘をすることで解決もしない。
進めるためにどう準備すればよかったか。そしてもっと議論をするべきだった。関わる人たちは真摯に反省し向き合いこれからの問題解決にあたっていべき。
これからこの課題に向け小池さん始め関係者や都がどういう進め方をさらにしていくのか。まだ終わった訳ではなく、むしろ、これからどうしていくのか注目されていくだろう。