以前、「NTTドコモでiPhone XRが2万円代!?でも月額はそれほど安くない」でも書いたが、10月の発売からそれほどたっていない中で大幅に値引きしたことはそれまで購入したユーザーに対して不評だった。
ただその後、ドコモのiPhone XRの売れ行きがいいとの噂。
月額はそれほど安くないはず。それでも購入しているということは何かメリットがあるのか、安いといっても格安SIMと比較してでも安いのか。
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ドコモのiPhone XRの販売好調の噂
ドコモのiPhoneXRが値下げをしたことでスマホのランキングが急上昇したという噂がネットやツイッターで多い。
それはそれで嬉しいことだけど、本当に?何かあるんではないか、情報操作?と、うがった見方をしてしまう。
他社比較、2万円代は確かに安いけど・・
改めて各社の価格差を見てみる。
実質負担額
64GB | 128GB | 256GB | |
ドコモ | 1,000円 × 24回 (24,000円) | 1,650円 × 24回 (39,590円) | 2,100円 × 24回 (50,400円) |
au | 2,050円 × 24回 (49,200円) | 2,185円 × 24回 (52,440円) | 2,430円 × 24回 (58,320円) |
ソフトバンク | 2,220円 × 24回 (53,285円) | 2,350円 × 24回 (56,400円) | 2,600円 × 24回 (62,400円) |
※各社値引き実施時
結局各社、(〇〇円 × 24回)ということだけど。
こう並べてみるとドコモは実質負担額としては安いので飛びつく人も多いだろう。
しかし、まずは「端末購入サポート」が適用された機種を購入すると、以下の条件もくっついてくる。
・逆に毎月の料金が割引される「月々サポート」が無くなる
・1年以内の短期解約では回線違約金に加えて割引額返還(解除料)という高額費用負担
・SIMロック解除は100日後でないとできない
また端末が安く買えるなら、と、購入だけしてすぐに解約して売ろうと思ってもそうはいかない。解除料がある。
解除料はiPhone XR 64GBなら解除料は2万9484円もある。この解除料を支払わない為には14ヶ月以上必要で、さらに回線はいつもの2年縛りだ(その前に解約した場合違約金発生)
解約して格安SIMなどに変更して使いたい場合も購入から100日経たないとSIMロック解除ができないという縛りも。
この辺がさすがというかキャリアの手法。
トータル格安SIMより安いのか
現在、格安SIMのユーザーがこのドコモのプランでiPhone XRを購入したとして安くなるかというと安くはならない。
格安SIMからドコモに乗り換える場合、ほとんどの格安SIM側ではMNP転出料として3240円がかかり、ドコモでiPhone XR 64GBを購入して2万5920円、新規事務手数料の3240円が初期費用として必要となる。
格安SIMなら月々2000円弱で済む。
ドコモに変えるとなんやかんや合計で14ヵ月分で13万弱。格安SIMで継続すると2000円でも14カ月分で28,000円で済む。差額の10万だとしてもiPhone XR 64GBの本体をApple Storeで購入する9万1584円だから、結局高い。
計算をすればわかるので現在のプランと冷静に見比べたほうがいい。
Appleの公式サイトでiPhone XRの告知がリニューアル
今までは「iPhone XR」と告知されていたのが「iPhone XR from $449」とトップの表示が変更。
ただこれはiPhone 7 Plusを下取りした場合の条件プログラムということらしい。今までAppleのブランディングをメインにしたような表現から一転、金額まで具体的に入れた。
販売テコ入れする流れのようだけどちょっと流れが違うような・・。
さいごに
結局、端末料金は安い見せ方だけど、ランニングも考えるとそれほど安いわけではない。
でもショップにいって色々プランもあるし面倒だしよくわからないしお世話してもらえると思うと面倒だしそっちでいいやーという感じだろう。
安くなったからといって飛びつくのはあまりオススメしないけどもともとキャリアで機種変を考えていた人にとっては背中をおす展開だったんだと思う。