マーケティング

店が客を選ぶ時代 客を選ぶ店が繁盛店?

投稿日:2018-09-27 更新日:

先日友人に連れられ、とある小料理屋に行った。

店に入るなり

「お客さん友達と一緒でよかったね」

と言われた。なぜか聞くと

「初めての客は断ってんだよ」

とママさん。

いわゆる一見さんお断りの店だ。

そこは昔からの店で常連のみが小さいカウンターと3つの4人席テーブルしかないこじんまりとした店。繁華街だけどこんな小さな店で断ってばっかりいたらお客さん来なくなるんじゃ?・・でも混雑していた。

それで何十年も繁盛しているそう。たしかに一旦入ると居心地はよかった。断られなかったから好印象だがこれで断られたら二度といかないだろう。

そこは昔からの店だがいろいろ調べたら最近店が客を選ぶところも意外とあるようだ。

 

 

気に入らない客の入店を飲食店が拒否 客が訴えたら勝てるか

「店 客を選ぶ」で検索すると

「入店拒否」「入店拒否 法律」「入店拒否 言い方」「入店拒否 判例」など。

おやおや・・おだやかでない。

 

「気に入らない客の入店を飲食店が拒否 客が訴えたら勝てるか」

との相談では「店側が断れる」そう。

客が店を利用する関係は両者間の契約に基づいている。契約は、その申し込みと、これに対する承諾により成立します。即ち、契約しようという双方の意思の合致が必要です。そして、申し込まれてもイヤなら承諾する義務はありません。これを「契約自由の原則」といい、現在の法制度の大原則。

とのこと。

双方それなりの理由もあると思うし嫌なら断っても問題ないと思う。

店も拒否したいけどそう出来ないだろう。店側は1人でも多くのお客さんに来てもらわないといけないしあらぬ風評などでお客さんが来なくなったら商売あがったり。でもあえて断っても繁盛しているお店があるよう。

 

客を選ぶ店が繁盛する理由

https://www.sinkan.jp/news/5025?page=1

引用:新刊JP

「客を選ぶ店が繁盛する理由」という本がある。

作者の中谷さんはその中でこう言っています。

「作るべきは「ファン」ではなく「サポーター」」

 中谷さんは、「何を求めているのかわからない新規客」を集客して、長い時間かけてファンに育てるという既存のマーケティングは、あまりにもしんどい「イバラの道」だとしています。常に背伸びをして気を惹き続けなければいけませんし、一度期待を裏切ってしまっただけで、彼らは離れていってしまうからです。
 その代わり、「ファン」ではなく「サポーター」、つまりお金を使ってくれるだけでなく、自分の提供する商品やサービスを心から喜んでくれ、売り手と客という関係を超えて一生付き合える顧客を集めるべきだと中谷さんはいいます。ただ、この「サポーター」は育てようとして育てられるものではありません。その資質を持った人を探すのです。

確かに。一見さんはまた転々と違う店に行ってしまうかもしれない。それよりもこれからすずっと関係を深く持っていきたいお客さんに時間も労力も使った方がある意味効率がいい。理にかなっている。

中谷さんが挙げているのが、意図的に「間口を狭めること」 〜 間口を狭めるために有効なのが、「自分のビジネスのいい面だけでなく、悪い面も客に伝えてしまうこと」です。

たとえば、中谷さんが経営する会員制サロンでは、新規のお客さんでも優遇せず、一ヶ月以上先まで予約が埋まっていることを伝えるといいます。それでもいいという人は、それだけの価値を中谷さんのお店に置いているということ。

 店の敷居が低くなれば低くなるほど、客層は多様になります。一時の誘惑に負けず、あえて敷居を高く設けて「客を選ぶ」ことで、結果的にリピーターが増えて安定的に売上をあげられるようになるというのは、中谷さんがこれまでのビジネスを通してつかみとった一つの真実なのです。

 

昔から旨い店や寿司屋さんとかでこんな風景目にしますよね。こういったことも客商売で大事なこと、なんだろうな。

 

 

 

「おい、生ビール」1000円!?頼み方で料金設定

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180825-00022028-otonans-soci

Yahoo!ニュース

飯田橋「大衆和牛酒場 コンロ家 霜降り和牛鍋と神戸牛ホルモン鉄板焼」

この店は面白い。

張り紙には

「おい、生ビール」ー1000円

「生1つ持ってきて」ー500円

「すいません。生一つください」ー300円

 

さらに続く。

お客様は神様ではありません。また当店のスタッフはお客様の奴隷ではあありません。当店にとって一人一人が大切な奴隷宝物なのです。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

ほかの張り紙には。

当店はブラック企業のため、少人数での営業を余儀なくされております。その際はどうか、今これをお読みになってるお客様の空よりも広く、海よりも深い、大地のように寛大なお心に免じて温かく見守っていただけると幸いです。

ユーモアがあって思わず許してしまう。

横柄な客がいるとこっちまで気分が悪い。この気持ちはわかる。でも悪意ではないよう。

フランスのカフェからアイデアを得たもので、実際に1000円や500円を払わせることはなく、「従業員と客が対等な立場でありたい」「お互いを思いやり、『敬語を使いませんか』と客に伝えたい」という思いから作られました。

逆に話題になりすぎて「おい、生ビール」と頼むお客さんが増えてしまったらしい笑。いまは生ビールは従業員負担を軽減するため30分290円飲み放題でセルフになっているそう。

 

さいごに

よくコンビニのレジでその人の人となりというか本性がわかると言いますよね。あれ本当そうだと思う。自分の気分が乗らないときそっけない態度してしまったりする。あとで反省しますが。

客も店もお互い人です。ロボットでも草木でもなく心あるもの。ついつい売り手が丁重にしていることをいいことに横柄な人もよく見かけます。気をつけたいもんです。

とくにお気に入りの店は何度も行きたいし。そういうお店こそずっと繁盛してほしい「作るべきは「ファン」ではなく「サポーター」」商売の本質の1つだろう。

客も店もお互い良い関係を続けられるよう人間関係と思ってその一瞬一瞬を考えていきたいですね。



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