米国と中国のスマホを巡る争いで新たな動きがあった。Appleが中国iPhoneに対してアップデートを発表。
これは中国の裁判所が、iPhoneの輸入と販売を中国で禁止する命令を下したのに対応するため。
「あ、そう。それならそうするよ」と言わんばかり即時アップデートで対応。
これで旧iPhoneは中国国内で使えなくなる。
そしてさらにクアルコムが新iPhoneに対しても提訴してきた。
この争い、まだ続けるの?
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アップデートはあくまで中国裁判所の命令によるもの
Appleは「来週前半、中国のiPhoneユーザーに、2点の特許問題に対応するための小規模なアップデートを配信します」と予告。
2点の特許内容とは「画像編集」とディスプレイ上での「スワイプ」に関するものとのこと。
まだ具体的な内容についてはわかっていないが、裁判所の命令と法令に従うためと説明している。このタイミングはおそらく中国の裁判所の命令に従うためのアップデート。
今回一方的に販売、輸入を禁止されてしまったAppleだが、「仕方ないな」というスタンスではないかな。
販売中止の対象は旧iPhoneだった
クアルコムによると、福建省福州市の中級人民法院は、同社が求めたアップル子会社4社への仮処分2件を認め、iPhoneのうち6S、6S Plus、7、7 Plus、8、8 Plus、Xの各機種の販売を即時停止するよう命じた。
これを受けて2017年までに発売された機種が対象にアップデートが行われるだろう。
中国からしたら、そこまでの世代の技術はすでに対等か、もしくは優っていると思っているのか。それでないと強気に慣れないよね。それとも何も考えてないの?
新iPhoneも販売禁止!?
中国の裁判所が輸入と販売を禁止する判断を下した端末には、クアルコムによる訴訟が起こされた時点で未発売だった2018年の最新モデル、iPhone XS/XS Max/XRは含まれていない。
ただクアルコムはその後、iPhone XS/XS Max/XRについても輸入販売の禁止を求めて提訴する姿勢を見せている。
これが通れば中国で本当に全てのiPhoneが使えなくなる。
一方Appleは「これらの特許侵害はiOS11での話であってiOS12では既に解消している。したがって現在販売中のiPhoneには適用されないハズだ。」と主張している。
Apple側も真摯に対応している。これでいいじゃん。なんで新型までまた対象にするのか。真意がよくわからない。
さいごに
キリがないよね。そのうちApple製品ぜんぶとか言いかねない。
この水掛け論はいつまで続くのか。これはAppleの主張が正しいと思う。
どちらかが譲らないと終わらない。戦争と一緒。そうか、これは貿易戦争だったね。
でも結局、このお互いの牽制の結果、良いもの、技術向上が後回しになっていくのも残念。
中国がガラパゴス化していくのか、はたまたそれは逆にiPhone側になるのか、いずれにせよ行き着く先はあまりよくない結果だろう。
早く終わらせたほうがいい。